Skip to Main Content
ホワイトペーパー

SoC設計を効率化し、市場投入を早めるVeloce proFPGA

シーメンスEDAが提供するモジュール式のスケーラブルなデスクトップ型プロトタイピング・プラットフォームでソフトウェア開発を加速

Veloce proFPGAプロトタイピング・プラットフォームは、Veloce StratoプラットフォームおよびVeloce Primoプラットフォームを補完するものであり、いずれのプラットフォームであっても、ハードウェアデザインを最小限の工数でコンパイルします。
今日、1つの集積回路(IC)には実にあらゆる規模の電子システムが搭載されています。大規模なシステムオン・チップ(SoC)が世間の注目を集める一方、中小規模のSoCは短期間で効率的に実装できるかが鍵です。これらの設計の検証には、ハードウェア、ローレベルのソフトウェア(オペレーティング・システムやドライバー)、アプリケーション・ソフトウェアを含むため、この3つを連携した検証アプローチが必要です。Veloce™の検証ツール・ファミリには、Veloce Stratoエミュレーション・プラットフォームとVeloce Primoエンタープライズ・プロトタイピング・プラットフォームがあり、ハードウェア検証のほか、ハードウェアとローレベルのソフトウェア・インフラストラクチャとのインターフェースの検証に対応しています。これらは、3つの検証アプローチのうちの2つです。

Veloce proFPGAの新しさ

Veloce proFPGAシステムとこれまでのプロトタイピングツールとの大きな違いは次の4つです。

  • Veloce StratoシステムおよびVeloce Primoシステムのコンパイルと一貫したハードウェアのコンパイル

  • モジュール性と設定変更可能性

  • セットアップの容易さ

  • 拡張性

Veloce proFPGAプロトタイピング・プラットフォームは、Veloce StratoプラットフォームおよびVeloce Primoプラットフォームを補完するものであり、いずれのプラットフォームであっても、ハードウェアデザインを最小限の工数でコンパイルします。設計を進めながらハードウェアの変更を簡単かつスムーズにプロトタイプに移植できることから、開発プロセスを効率化するだけでなく、プロトタイピング、ひいてはソフトウェア設計そのものを早い段階から開始できます。

Veloce proFPGAプラットフォームはまた、高いモジュール性を備えています。FPGAを簡単に変更できるため、要件の異なる新たなデザイン向けにプラットフォームを適応させたり、他の部位を再設計せずに、FPGAを新たなバージョンにアップグレードしたりするのが容易です。

また、モジュール式のため、複数のIPブロックを1つのデザインに簡単に統合できます。ハードウェア検証では、サブブロックごとに異なるチームが検証を担当することがあり、検証にあたっては、それぞれのハードウェアIPのFPGA実装を開発します。

これらのブロックを統合して、ソフトウェアを実行する1つのシステムを構築する際、既存のブロックをビットストリームレベルでインポートすることで、検証済みのハードウェアバージョンと実装を合致させ、コンパイル時間を大幅に短縮します。

また、I/Oも各デザインに合わせて簡単に設定できるため、いつでも必要なI/Oに交換するだけで、プラットフォームを幅広いデザインに対応させることができます。デザインに応じたプロトタイプを構築する工数は、一般的なプロトタイピング・プラットフォームに比べてごくわずかです。

Veloceの検証トライアングル

Veloce proFPGAプロトタイピング・プラットフォームによって、Veloceのトライアングル(3つの検証アプローチ)が完結します。Veloce StratoプラットフォームまたはVeloce Primoプラットフォームを使用してハードウェア設計者が検証を進めている間に、アプリケーション開発者がVeloce proFPGAプロトタイピング・プラットフォームを使って早期にコード記述に着手できます。その際、ハードウェアの変更が生じても、その場で簡単にアプリケーションに実装できます。

必要なFPGAやI/Oモジュールをプラグイン接続するだけで、検証するデザインに合った構成を手に入れることが可能です。最大20個のFPGAを接続できるため、大規模なデザインであっても、構成変更やコンパイルに多くの工数を費やす必要はありません。

Veloce proFPGAプロトタイピング・プラットフォームは、PCに接続して使用する市販製品と比べて接続や起動も難しくありません。手間をかけずに持ち運びができるため、設計や検証結果に影響を及ぼすこともありません。

ハードウェア開発者とソフトウェア開発者はそれぞれ担当するシステム部位を同時に検証することができ、検証プラットフォームが変わっても、不一致も最小限に抑えます。そのため、ソフトウェアを含むすべてのシステム要素が完全に検証済みであるという確信を持って、デザインを素早く市場投入できます。

共有する