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メーカーのための音響パワー測定ガイド

読了時間の目安: 20 分
半球内の音圧を平均して行う音響パワーの測定

音響パワーとは、製品の音のパワーを定量化したもので、環境や、距離、方向には依存しません。音響パワーは、単位時間あたりに音のエネルギーが放射される量のことで、単位はワットです。

音響パワーの測定は直感とは対照的な作業であり、音源が既存規格の認証を受けるのは簡単ではありません。音響パワーの計算は、音圧または音響インテンシティの測定によって行います。

音の強さを客観的に比較したり、競合他社製品をベンチマークにしたり、現行の法令を遵守したりするためには、音響パワーの測定規格を理解することが非常に重要です。

この音響パワー測定ガイドには、既存の規格に加えて、適用規制、騒音コードの概要が記載されています。

学べる内容:

  • 音響パワー、音圧、音響インテンシティの区別
  • さまざまな測定規格 (音圧法および音響インテンシティ法)

音響パワーの測定に使用する機器と測定の不確実性


音圧法による認証規格

音響パワーレベルは、音源から放射される音のエネルギーの程度をデシベルで表したもので、音圧レベルは音波によって局地的な圧力が変化した程度を表したものです。音圧レベルは音響パワーと異なり、測定マイクの絶対的および相対的な位置に依存します。

この音響パワーガイドには、以下の音圧法を使用したISO規格の説明が記載されています。

  • ISO 3741: 残響室における精密測定方法
  • ISO 3743-1: 剛壁の試験室における実用的測定方法
  • ISO 3743-2: 特殊残響試験室における実用的測定方法
  • ISO 3744: 反射面上の自由音場における実用的測定方法
  • ISO 3745: 無響室または半無響室における精密測定方法
  • ISO 3746: 特殊な試験環境を使わない簡易測定方法
  • ISO 3747: 残響環境の現場における実用的または簡易な測定方法

音響インテンシティ法による認証規格

音響パワーは放射されるエネルギーの総量であるのに対し、音の強さ、いわゆる音響インテンシティはベクトル量です。音響インテンシティは方向を持ち、単位面積を通過するエネルギー量を表しています。

このガイドには、ISO 9614-1、ISO 9614-2、およびISO 9614-3といった音響インテンシティ法による測定について定めたISO規格と、良質な結果を得るために必要な手順が説明されています。

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