ホワイトペーパー

ガジェット化する自動車に対応しきれないVサイクル

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消費者からの新しい技術の要求に対し、OEMが最短の設計サイクルタイムを確実に実現する方法とは?

自動車のコンシューマライゼーションによって、自動車メーカーは設計サイクルをより短く、フレキシブルにするように迫られています。これは従来のVサイクル型アプローチをとっている設計チームにとって、問題となります。工程が分断されていることが多く、短期間に次々と新製品が出るガジェットに対応するのが特に難しいためです。ここで大切なのは、部署間のデータの流れを管理し、シームレスにすることです。また、変更の履歴や新機能のモデリングなど、要求事項の自動化と抽象化も、正確性とコストの両面から必要です。設計ツールがサービスドキュメントの作成に至るまでリンクしていることが理想です。ただし、車両構成が爆発的に増加している現在、これは大きな課題です。


設計サイクル時間の短縮によってエラーが発生

手作業による設計プロセスは時間がかかり、エラーが起きやすいという点で、私たちが目指す2つの特性であるスピードと正確性に反しています。設計プロセスをできる限り自動化することにより、重要でない意思決定をクリティカルパスから排除できます。エンジニアはむしろ、より高いレベルの作業を行い、何千もの細かな意思決定に使用できる自動化ルールを作成すべきなのです。作成されたルールは社内全体で再利用され、設計品質の一貫性が維持されます。新しいコネクテッドカー時代での車づくりでは、より柔軟性の高い設計フローを構築することが課題です。これによって、エンジンのスペックよりもスマートフォンに影響されやすい、顧客の好みの変化に対応できるようになります。

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