本ホワイトペーパーは、Armによる新しい自動入力データ検証手法を紹介します。ArmはシーメンスEDAのPowerPro™ソフトウェア・ポートフォリオを使用して、IC設計のビルド段階とプロトタイプ段階にさまざまなデータ完全性を自動でチェックする手法を開発しました。この手法はデータ入力に対して迅速で忠実な反復操作を可能にするため、相関性の高いパワー値を算出できます。複数の反復操作が必要なケースに対してチェックポイント・データベースを実装することで、ツールの繰り返し処理を回避するほか、詳細な解析をパワー違反箇所に限定することで高速な改善が可能です。
PowerProにはアクティビティ (FSDB/SAIF/STW/QWAVE)、テクノロジ・ライブラリ (.lib)、寄生マッピング (SPEF) に関するさまざまなチェックがすでに組み込まれています。こうしたチェックに加えて、PowerProによる入力データ検証手法を合わせて定義すれば、まさに今回のArmのように、高精度のパワー値を算出する時間を最大88%削減できます。