シーメンスは2021年6月、ventureLABが主催するハードウェア技術のプレミア・カンファレンス、HardTechのスポンサーとなっています。このカンファレンスのハイライトは、HardTechピッチ・コンテストです。スタートアップ企業8社が、開発した半導体関連ソリューションを業界リーダー、投資家、政府、メディアに紹介して技術を競いました。コンテストの優勝企業には、賞と10万ドルの賞金が贈られました。シーメンスは、カンファレンスのスポンサーであるだけでなく、ピッチ・コンテストの優勝企業に「シーメンス・スタートアップ・パッケージ」を無償で提供します。
このピッチ・コンテストで優勝したのは、スマートフォン、ゲーム機、タッチスクリーン機器向けの高度なハプティクス・モーターを開発したTitan HapticsのTim Szeto氏らのチームです。
ventureLABは、ハードウェア・テクノロジーおよびエンタープライズ・ソフトウェア企業のグローバル創業者コミュニティで、数十年の業界経験を持つベテラン起業家やビジネス・リーダーが参加します。資金調達、人材確保、技術やIPの商業化、顧客獲得に焦点を当てたventureLABのイニシアチブを通じ、数千もの企業が4,000以上の雇用を創出し、2億ドル以上の資金調達を行っています。カナダ発祥のventureLABは、グローバルな成長を見込めるハイテク企業を育成しています。
Titan Hapticsの目標は、入手しやすい高解像度の触覚フィードバックを提供して、ハードウェア・メーカーがAR/VRゲーム、タッチ・スクリーンに容易に実装できるようにすることです。高解像度ハプティックスの作成は、多くの企業が抱える課題です。このため、こうした取り組みが必要となっています。Titan Hapticsは、機器にフィードバックを容易に統合できる技術の開発に焦点を当てています。