バッテリー向け組込みソフトウェア設計を加速させる

EV市場は飛躍的に成長していますが、その成長を後押しし、グリーン・イニシアチブ (環境配慮の取り組み) を前進させ続けるには、高性能で信頼できるバッテリーを提供して消費者との信頼を築く必要があります。

どうすれば時間とコストをかけて試作品を作成することなく、すべての要件が満たされていることを確認できるバッテリー管理システム (BMS) を開発できるでしょうか。

組込みソフトウェア設計を活用することのメリットについて、詳細は電子ブックをダウンロードしてご確認ください。

• バッテリー・パックの状態を絶えず監視して報告する
• バッテリーのすべての性能要件を一貫して満たす
• すべてのセルを安全動作範囲内に保つ
• 悪意ある攻撃からバッテリーを保護する

バッテリー・パックとともにバッテリー管理システムを設計する

バッテリーが設計要件を満たしていることを確認するために、バッテリー管理システム (BMS) はさまざまな要因を絶えず監視して調整します。BMSは、電荷分布、電力分布、温度分布が均一になるように監視すると同時に、安全動作範囲を外れないように制御するため、BMSとバッテリー・パックを同時に設計することが、バッテリーの性能を最適化するうえで非常に重要です。そのためには、実物に即したバッテリー・モデルと包括的な電気制御ユニット (ECU) モデルとともに、連成シミュレーション用の組込みソフトウェアが必要です。

堅牢な組込みソフトウェアを開発するには、プラットフォーム全体と各プログラムごとの実装に対応する2レベルのアプローチを取る必要があります。また、BMS開発サイクル全体を通じて要件やテストシナリオ、問題を管理するツールが必要になります。時間を節約し、数多くのシナリオを網羅するには、実際に即したシミュレーション・モデルを使用した仮想検証を実施し、コストと時間のかかる試作を減らすことが非常に重要です。

アプリケーション・ライフサイクル管理ソリューションを使用したソフトウェア開発

シーメンスは、バッテリー管理システム (BMS) の効率的で安全な組込みソフトウェア開発のための包括的なソリューションを提供しています。Siemens Xcelerator™ポートフォリオを使用すると、各チームはモデルベース手法でBMSとバッテリー・パックを同時に開発し、時間とコストを削減できます。

このソリューションには、スケーラブルなモデルベース設計のテスト・フレームワークが含まれており、電気システムとネットワーク設計を統合して、予測可能な高性能通信を実現します。アプリケーション・ライフサイクル管理 (ALM) ソリューションにより、ソフトウェア開発ワークフローを管理できます。また、組込みソフトウェアの仮想検証および妥当性確認により、ハードウェアの試運転前に欠陥のないパフォーマンスを確保できます。

組込みソフトウェア設計がいかにバッテリー開発プロセスを加速させるかについて、詳細は電子ブックをダウンロードしてご確認ください。