Teamcenterを利用することで、プラスチック部品製造企業は コスト計算の50%高速化を実現

複雑化への対応

WirthweinはシーメンスPLMソフトウェ アのTeamcenter®ソフトウェアを使用し て、迅速で正確な金型コスト計算を行っ ています。Wirthweinは、何十年にもわ たって高品質プラスチック部品の大手 メーカーの地位を保っています。欧州、 アジア、米国に製造拠点を構えていま す。同社の製品は、自動車産業の他に、 鉄道、エネルギー、家庭用機器、医療技 術、内装部品などに用いられていま す。Wirthweinはシステム・サプライヤ であり、「プラスチックに適した」製品設計 から、金型設計、金型製作、製造、組み立 て、配送までのプロセス全体の包括的な 責任を負っています。

「金型のバリエーションは着実に増加し ています。全ての部品が異なっており、そ の多くは極めて複雑です」と語るの は、Wirthwein GmbH & Co. KGの金型部 門のリーダーであるThomas Dörfler氏で す。「材料や設計が変わると、金型も変え る必要があります」一方で、見積もりの作 成に許される時間はだんだんと短くなっ ています。今日では、顧客への提案は1週 間以内に提出する必要があります。さも なければ、国際競争が激化する中で、受 注のチャンスが減ってしまいます。

Dörfler氏によれば、計算書の作成と提 出にかかる工数も増えています。全て の製造ステップとコスト数値を詳細に 記載した内訳書が必要とされるからで す。このために、Wirthweinの営業部門 では、見積もりの明細に対して高い透 明性を要求しています。「当社の営業部 門の担当者は、極めて正確で包括的な 数値をできるだけ短い時間で入手する ことを求めています」とDörfler氏は語 ります。「この情報を入手することで、営 業部門は見込み客と同じ立場で話すこ とができるのです。Teamcenter金型コ スト計算ソリューションを使用すること で、営業チームは交渉をうまくリード し、価格の妥当性を通じて正確な履歴 を維持し、有能なパートナーの役割を 果たすことができます」

Teamcenter金型コスト計算ソリューシ ョンを使用する前には、Dörfler氏は表 計算ソフトウェアのコストテーブルを使 用していました。これは常に更新や調整 が必要でした。Teamcenterの導入によ り、この作業は根本的に変わりました。

WirthweinがTeamcenterを選択した理 由は、正確な計算old結果が得られるこ とにありました。オプションの3Dデータ 解析機能も、このソリューションを選択 した理由の1つでした。「3Dデータを計 算ソフトウェアにインポートする機能が あることは、Teamcenterのもう1つの魅 力でした」とDörfler氏は語ります。「これ まで長い間、多くのお客様から提供され るデジタルデータは、準備が不十分で、 基本データとしては使用できませんでした。Teamcenter金型コスト計算ソリュ ーションと組み合わせることで、3Dモデ ルの真価を引き出すことができます。 今日では、より精密で信頼性の高い CADデータが提供されるからです」

ジオメトリ形状の抽出によるコスト計算 の改善

Teamcenter金型コスト計算の3Dモデ ルインポート機能は、ジオメトリ形状の 抽出に特に威力を発揮します。「どこ に、どれだけのアンダーカットがあるか がすぐにわかります」とDörfler氏は語 ります。「これにより、データ転送誤差を なくし、形状を容易に最適化できます。 金型部門のリーダーとしては見逃せな い利点です」

Dörfler氏にとって最も重要なことは、 計算時間の削減です。Teamcenterを 使用することで、Wirthweinは極めて正 確な見積もりを2～4時間で作成できる ようになりました。一部のインジェクシ ョンモールドは、わずか30分で計算で きます。「Teamcenterを利用することで 速度が2倍に上がりました」とDörfler氏 は語ります。

今日では、Dörfler氏のように豊富な知識 がない従業員でも、正確な見積もりを作 成できるようになりました。Teamcenterで は、人件費、機械時間、製造および物流プ ロセスといったWirthwein固有のパラメ ーターが計算に組み込まれています。そ の結果、営業担当者は、正確なコスト明細 書を作成して、顧客との交渉に役立てるこ とができます。