SINDOH、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのテクノロジーを活用して、コラボレーションを改善し、知識資産管理を合理化
SINDOHは、コピー機、プリンター、ファクシミリなどの自動オフィス機器を製造・販売しています。韓国の自動オフィス機器のリーディング・カンパニーです。
1964年に韓国へコピー機を導入したSINDOHは、現在では最先端の複合機デジタル・プリンター、汎用プリンター、ファックス、周辺機器、事務用品などを生産し、韓国の自動オフィス製品市場をリードしています。また、ビジネス・ソリューションのリーディング・プロバイダーでもあり、将来を見据えたデジタル・ネットワーク・オフィスを構築しています。
SINDOHは、オフィス製品市場で高い地位を築いていますが、成長を続けるためには、データ管理の非効率性の解消、既存の製品データ管理 (PDM) システムの改善、蓄積された知的財産の再利用と体系的な管理、コラボレーションによる設計プロセスの効率化を促進する環境の構築、プロジェクト管理システムの生産性の向上が必要であることを認識していました。
ソウル本社、韓国・牙山工場、中国・青島工場を含む分散環境へのビジネス拡大に加え、製品発売リードタイムの短縮や統合データ管理能力の向上のために、開発の失敗を最低限に抑えてコラボレーションを進める必要がありました。この課題を解決すれば、急速に変化する市場の状況にうまく対応できるようになります。
そのためにSINDOHは、社内にタスク・フォースを組織して、システム導入のマスタープランを策定しました。次に、製品ライフサイクル管理 (PLM) ソリューションを評価しました。SINDOHは、最高の製品機能と、最もオープンで相互運用可能なテクノロジーを探しました。検討の結果、SINDOHはシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのTeamcenter®ソフトウェアを選びました。
「ソリューション間のリンクと相互運用性の両方に対応するオープンなPLMプラットフォームが欲しかったのです。」SINDOHのディレクター、Woo Jeong-ha氏はこのように述べています。「市場で入手可能なトップ・ソリューションの中で最高のテクノロジーを提供してくれるのはTeamcenterだと判断しました。何よりも、Teamcenterのオープン性、安定性、幅広い機能性を高く評価しました。」
SINDOHは、ビジネスの効率と競争力を高め、製品開発と大量生産のコストを削減するために、統合型データ管理システムの構築に注力しました。技術資産の蓄積、情報共有、開発、ビジネス・スペースの配分、開発情報の管理、材料コストのモニタリング、プロジェクト実行の徹底など、グローバルなコラボレーション・システムを導入して、製品開発環境の改善を図りました。また、製品開発の過程で品質、コスト、納期を継続的に改善するために、システムベースの構造の安定も目指しました。
SINDOHは、こうした高い目標を達成するには、「ソリューション (コンピューター支援設計 (CAD) など) 間のリンクと相互運用性の両方を備えたオープンなPLMプラットフォーム」が必要だと考えていました。それが、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのソリューションを選んだ決定的な要因となりました。
PLMシステム構築におけるSINDOHの具体的な目標は、文書/図面管理、製品情報設計、品質保証、CAD、ソフトウェア・プログラムのリンク管理、プロジェクト管理、グローバル・コラボレーションの効率を高めることでした。
こうした取り組みの結果、知的財産の蓄積スペースを確保し、国内外のコラボレーションを通じて、CADデータ、部品表 (BOM)、設計変更指示書 (ECO)、技術リソース、品質問題への対応を効果的に統合・管理することで、設計効率を高めました。また、エンタープライズ・リソース・プランニング (ERP) システムとの相互運用を通じてコストを削減し、ビジネスの生産性戦略を強化することで、冗長なオペレーションを発生させることなく一貫した生産データを得られるようになりました。
SINDOHは他のベンダーのCADシステムを使用していましたが、オープンPLMプラットフォームであるTeamcenterを導入することで、プロセス間の効率を改善することができました。「Teamcenterは優れたユーザー・インターフェースを備えているため、ソフトウェアを十分に活用し、オペレーション効率、生産性、俊敏性を改善できます。」Woo氏はこのように述べています。
具体的には、Teamcenterを使用することで、設計効率が向上し、製品品質も改善しました。コンセプトから製品発売までの期間は大幅に短縮しました。また、開発コストも劇的に低減しました。Teamcenterだからこそ、SINDOHはCAD、BOM、ECOデータを容易に再利用し、知的財産を統合、管理できるようになったのです。SINDOHは現在、組織全体でリアルタイムに情報を共有し、研究開発 (R&D) デ ータを体系的に管理するとともに、設計変更を迅速かつ効率的に実装しています。
コスト管理も最適化されました。SINDOHは、承認後すぐにPLMデータをERPシステムに送信します。 これにより、製品開発後の制御が可能になり、一貫した製品データのメンテナンスが実現します。「実質的に冗長性を排除できました。」とWoo氏は言います。
さらにSINDOHは、Teamcenterを使用することで、統合型の知識資産管理と、ソウル、牙山、青島にある拠点間の緊密なコラボレーションを実現しました。
SINDOHは、PLMを活用して研究開発能力をさらに向上させ、品質、コスト、納入の観点から製品開発オペレーションを改善する計画です。特に、メンテナンスとコンプライアンス管理に重点を置きます。また、性能ダッシュボードの使用を開始するなど、PDM機能のさらなる活用も計画しています。
「さらに、Teamcenterを使用することで、全体的なビジネスの効率が大幅に向上しました。」Woo氏はこのように述べています。「Teamcenterのおかげで、グローバル市場でSINDOHの競争力を高める重要なイニシアチブを実行することができました。」