シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのソリューションを使って納期の遵守率を向上させ、仕事の処理量を大幅増加したProform
1967年に設立されたProformは当初、管状部品の冷間成形を専門としていましたが、その後すぐにあらゆる種類のステンレス鋼やニッケル合金の曲げ加工に特化した企業へと成長しました。現在、同社は40か国以上に販売網を広げ、売上高は2,800万ユーロ超、そのうちの60%以上を輸出で得ています。
1967年に設立され、フランスのリヨン南西に位置するProformは当初、管状部品の冷間成形を専門としていましたが、その後すぐにあらゆる種類のステンレス鋼やニッケル合金の曲げ加工に特化した企業へと成長しました。
現在、Proformは複雑な管状部品の製造を専門とする主要なメーカーであり、化学、パルプ・紙、食品・飲料、医薬品、航空宇宙、自動車など、多くの産業に参入しています。
Proformの専門技術には、冷間曲げ、エンド成形、ハイドロフォーミング、クリンピング、溶接などあります。
鋼、ステンレス鋼、銅、アルミニウム、ニッケル合金、チタンなど、さまざまな材料を使用し、パイプの直径も4mm~406.4mmにまで及びます。
Proformは210人の従業員と4万平方メートルの施設を有し、年間売上高は2,800万ユーロ、そのうちの60%以上を輸出で得ており、販売網は40か国以上にも及びます。
1994年当時は、壁のボードを使ってスケジュールを立てていました。1999年になると、Excelスプレッドシートを使ったスケジュール作成を採用しましたが、すぐにExcelでは間に合わなくなりました。
生産する部品の種類の多さ (特注品や単品から大量生産まで) や、参照される完成品の多さ (特注品1,000点を含む7,000点の参照)、使用する材料の多様性、さまざまな制約により、専用のスケジューリング・ツールを導入するしかありませんでした。
説得はほぼ必要ありませんでしたが、Proformには本格的なスケジューリング・ツールの導入を正当化する理由が十分にありました。つまり、絶えず1,500件の作業指示が入っており、5,000件のオペレーションが計画中であること、また、260の作業センターを含む12の生産エリアを有していることです。2005年にプロジェクトが正式に立ち上げられました。採用したITアーキテクチャは次のとおりです。
エンタープライズ・リソース・プランニング (ERP) システムで無限生産能力計画、部品表 (BOM)、ルートを管理します。作業指示書はPreactor APSに渡されます。Preactor APSを使ってMESシステムとCMMSシステムと通信します。MES (製造実行システム) は製造現場の作業進捗に応じて計画を更新し、CMMS (設備保全管理システム) はメンテナンス作業要求を受け渡すシステムです。
営業部門も、現在受注している案件への負荷や影響を把握するために、Preactor APSを使用してシミュレーションを実施し、今後の受注見通しを計画します。
さらに、エンジニアリング部門もPreactor APSを使って生産スケジュールを計画します。Proformは、数多くのカスタム部品を製造しているため、独自の工具や機械を開発しています。
カスタム部品の注文が入ると、製造段階まで計画に入れて、工具や機械の製造納期を考慮しながら、顧客に部品の納期を提示します。
「20 年間で、仕事の処理量は20倍に増加しました。」とBréchon氏は言います。
「以前は、計画部門の3人で1日8時間稼働の作業センターを30か所担当していましたが、今では24時間稼働の作業センターを1人で260か所担当しています。」
その結果、同社には次のような成果が表れました。
Bréchon氏は話します。「私たちはPreactor APSに全幅の信頼を寄せています。計画部門が納期を社内に、または営業部門を通じて顧客に発表すると、それが確実に守られるのです。」
「また、一部のサプライヤーには計画の抜粋を送信し、必要な材料をより詳細に把握できるようにしています。」