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ユーザー事例

デジタル・トランスフォーメーションで製品の競争力を高める

IDAJはSimcenter Flothermの活用によって熱設計リードタイムの90%短縮を支援

Using digital transformation to increase product competitiveness

IDAJ

IDAJは、Simcenter Flothermを中心としたエレクトロニクス熱設計分野に注力することで、様々な業界のお客様のデジタル・トランスフォーメーションを支援している日本企業です。その専門知識を活用し、複雑化が進む電子機器製品の熱シミュレーションを提供することでお客様の製品開発を支援しています。

http://www.idaj.co.jp/
本社:
Yokohama, Japan
製品:
Simcenter Flotherm
業種:
自動車 / 輸送機器

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「IDAJは、シーメンス製品の機能と当社の電子機器の熱設計・シミュレーションの知識を通して、お客様のデジタル・トランスフォーメーションを支援するために尽力しています」
Hiroshi Kawaguchi, ジェネラル・マネージャー,
IDAJ

IDAJは、数値熱流体解析 (CFD)、モデルベース開発 (MBD)、計算機援用工学 (CAE) を専門とする日本のソリューション・プロバイダーです。同社は、高品質なソフトウェアと専門家による技術サポートを提供することで、多様化が進む製品ラインにおいて、常に進化するお客様からの要求に対応できるようにしています。

IDAJは、ソフトウェア、ハードウェア、サービスを包括的に統合したSiemens Xceleratorポートフォリオを構成するSimcenter™ Flotherm™ソフトウェアに関する幅広いノウハウを蓄積しており、シーメンス・エキスパート・パートナーの地位を確立しています。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、ソリューションの専門知識を有するパートナーをシーメンス・エキスパート・パートナーとして認定しています。シーメンス・エキスパート・パートナーは、その優れた業績や技術的洞察力が、お客様とシーメンスによって評価されています。

IDAJのゼネラル・マネージャーである河口博史氏は、「IDAJは、シーメンスの製品と当社の電子機器熱設計・シミュレーションの知識を通して、お客様のデジタル・トランスフォーメーションの推進を支援するために尽力しています」と述べています。「電子機器の熱設計においてエクスペリエンスを提供することにより、お客様が、工数の90%を削減するなど、大きな成果を挙げられたことをうれしく思います」

IDAJはSimcenter Flothermを使用して、複雑な電子機器の設計が原因で生じる冷却や熱に関する問題をお客様が克服できるよう支援しています。電子機器の設計が複雑化しただけでなく、小型化・高密度化が進んだことにより、効率的な放熱がさらに困難なものとなっています。市場投入までの時間を短縮し、製品の寿命を延ばすには、製品開発プロセスの初期段階で設計をテストし、後工程での時間のかかるやり直し作業を回避することが重要です。

IDAJは、お客様がSimcenter Flothermを開発プロセスで活用できるよう、オンラインまたはフィジカルでセミナーを開催しています。Simcenter Flotherm 体験セミナーなどでは、Simcenter Flotherm製品を体験できますし、CFDの収束性評価を目的とする上級者向けセミナーも開催しています。

Simcenter Flothermを使用した詳細な検証

自動車部品メーカーのお客様は、習慣的にシミュレーションを使用し電子機器の熱設計をしていましたが、電子機器の実装密度や消費電力の増加にともない、放熱設計がますます困難になりました。顧客からの要求が増加する一方で、製品の競争力を維持しながら、冷却に関する今後のニーズに対応するのが難しくなってきたのです。

IDAJは、お客様が現在の熱設計プロセスの理解を深め、改善すべき点を特定し、設計の初期段階で使用するガイドモデルを活用できるよう、広範囲にわたるコンサルティング・サービスを提供しました。IDAJがお客様に提案したことは、このガイドモデルを設計プロセスの初期段階で行う大まかな評価で使用し、後工程でSimcenter Flothermによる3次元熱流体シミュレーションを実施し詳細な検証を行うことでした。

詳細な評価を行う際にIDAJがカスタマイズしたガイドモデルとSimcenter Flothermを使用したことで、お客様は仕様策定から製品仕様最終決定までのリードタイムを90%短縮することができました。

誤差範囲の縮小と競争力の向上

自動車業界の別のお客様も、高度な熱設計に対するニーズにおいて、同様の課題に直面していました。お客様の製品の要件は大変厳しいもので、過渡温度変化を見定める事が重要でしたが、様々な理由から従来は過渡温度の変化を正確に予測することは困難であったため、お客様は設計において近似による誤差を許容する必要がありました。しかしこれは、克服すべき大きな課題でした。

IDAJは、Simcenter Flothermを使用して、発熱量、各材料特性値、輻射係数、接触熱抵抗に基づく詳細なシミュレーションをお客様に提供しました。これによって、お客様は電子機器の熱シミュレーションに関するより深いインサイトを得られ、過渡熱解析の誤差範囲を10%以下に縮小させることができました。

お客様との継続的なコラボレーション

IDAJは、熱シミュレーション・モデルを広め、サプライ・チェーンのメーカーにSimcenter Flothermの使用を促進し、シーメンスとの緊密なコラボレーションを継続する予定です。河口氏は、「IDAJは、シーメンス製品の機能と当社の電子機器の熱設計・シミュレーションの知識を通して、お客様のデジタル・トランスフォーメーションを支援するために尽力しています」と述べています。

「電子機器の熱設計でエクスペリエンスを提供することにより、お客様が工数を90%削減できることをうれしく思います」
Hiroshi Kawaguchi, ジェネラル・マネージャー,
IDAJ